帽子やヘルメットを被るとハゲるという噂。
帽子やヘルメットを被る機会が多い人ほど気になる話題ですよね?果たして帽子やヘルメットを被ると本当にハゲるのでしょうか?
今回はそんな噂の真相を解明するため、下記の内容についてまとめました。
- 帽子やヘルメットを被るとハゲるのか?についての真実
- 噂に対する専門家のコメント
- ハゲると噂される4つの理由
- 帽子やヘルメットを被るメリット
ハゲるリスクを恐れず、帽子やヘルメットを上手く活用することができる内容になっています。帽子やヘルメットを被る機会が多い人は参考にしてみてください。
お好きなところからご覧いただけます。
帽子やヘルメットを被るとハゲるのは嘘?本当?⇒不明
帽子の中の蒸れが頭皮や悪影響を与えてハゲるのでは?と噂されていますよね。この噂について実験を行った団体が「帽子内環境研究会」。
日刊工業新聞で取り上げられていました。
2016年1月に発足した帽子内環境研究会。
「帽子を被るとハゲる」という噂を科学的に研究し、健康的に帽子を活用する方法の提案を目的に発足した団体です。
代表は「東京メモリアルクリニック・平山」の佐藤明男院長。その他、毛髪・脱毛症治療・医用工学・公衆衛生学の研究者で構成されています。
実施した実験の被験者と内容は下記の通りです。
実験内容:新品のヘルメットを着用し、自転車型トレーニング器具を3時間こぎ続ける
この実験では下記3つの内容が検証されました。
- ヘルメット内の温度
- ヘルメット内の湿度
- 細菌の状況
ヘルメット内の温度
運動前は平均20℃台前半だったのに対し、運動開始30分で約30℃まで温度が上昇。
運送終了後まで温度が下がることはなく、約30℃を維持したまま実験が終了しました。
ヘルメット内の湿度
運動前の湿度は70%で、運動開始30分で約80%まで上昇。温度と同じように運動終了まで約80%の湿度が維持されたまま実験が終了しました。
細菌の状況
運動前の段階で、ヘルメット内は食品工場や調理室で行う汚れ検査で不合格となる基準に達していることが判明。運動することでさらに細菌が増加するという結果になりました。
実験後の細菌検査では13種類の細菌を検出。肺炎の原因菌なども検出されています。
代表の佐藤院長は帽子やヘルメットの着用について、紫外線予防のために夏場など紫外線の強い時に外出する場合、着用した方が良いとしています。長時間の着用による頭部への悪影響が不安な場合、日陰やなど帽子を被らなくて良い場所での休憩を推奨するとのこと。
仕事の都合で1年中帽子やヘルメットを着用しなければならない人については、休憩中は着用しないこと、可能な限り洗髪することを推奨しています。
自身の環境に合わせて適宜帽子やヘルメットを着脱し、頭部を清潔に保つことが大切ですね。
帽子やヘルメットを被るとハゲるのか?⇒専門家によるコメントを調査
脇坂クリニック大阪:脇坂長興院長
・蒸れて頭皮環境が悪化するのは確か。しかし毎日洗髪し汚れを落とせば問題はない。むしろ紫外線が多い日は帽子での防護が有効。きつい帽子は血行を阻害するためNG
⇒https://news.ameba.jp/entry/20170827-584
親和クリニック:音田正光先生
・帽子をかぶることで密閉されて蒸れ、頭皮の状態がよくなくなる、という点では、確かにあまりいいこととは言えないかもしれません。しかしこれも直接的なエビデンスがあるわけではありません
⇒https://www.fnn.jp/posts/00045332HDK/201703300000_FNNjpeditorsroom_HDK
メンズヘルスクリニック東京:小林一広院長
・帽子を被ることが、直接AGAに影響するということはないのです。
⇒https://lesson.golfdigest.co.jp/lesson/golbody/article/60661/1/
帽子やヘルメット内の蒸れが頭皮や髪の毛にとってプラスに作用することはなさそうですね。細菌が繁殖しないように着用後は洗髪をすることをおすすめします。
締め付けが強すぎないものを着用し、紫外線予防を優先することが大事ですね。
【半分事実?】帽子やヘルメットがハゲると言われる4つの理由
それには下記4つの理由が関係しています。
順に解説していきます。
頭皮が蒸れて毛穴がつまるリスク
帽子内環境研究会による実験結果からわかるように、帽子やヘルメットを被ると内側の湿度が高くなります。特にヘルメットは風通しが悪く、蒸れて汗をかいても自然に乾くことはありません。
汗が残ると毛穴がつまり、髪の毛の成長が阻害されてしまう可能性があります。蒸れによって毛穴がつまる可能性からハゲると言われているのです。
雑菌や炎症のリスク
帽子内環境研究会による実験結果からわかるように、帽子やヘルメットの内側は雑菌の温床です。
雑菌が繁殖すると髪の毛や頭皮にダメージを与え、場合によっては頭皮の炎症を引き起こすことがあります。頭皮の状態が悪化すると健康的な髪の毛は成長しません。
頭皮の状態が悪くなり不健康な髪の毛が増えることで、ハゲが進行していくのではないかと言われています。
毛根へのダメージ
雑菌の繁殖や毛穴つまりは頭皮だけでなく髪の毛にもダメージを与えます。毛穴がつまり風通しが悪くなると毛根へのダメージが大きくなっていくもの。
毛根がダメージを受けることでさらに成長が阻害されるという悪循環に陥ります。毛根にダメージが蓄積してしまい抜け毛が増加し、ハゲると考えられているのです。
圧迫感からの血行不良
締め付けがきつい帽子やヘルメットは頭皮を圧迫します。長時間強く締め付けられていると血行不良に陥ることも少なくありません。
髪の毛に栄養を供給するのは血液なので、血行が悪くなると栄養が不十分になるのは当然のこと。髪の毛が健康的に成長するとは言い難い状況になります。
頭部の圧迫による血行不良、血行不良による髪の毛の栄養不足がハゲると言われる要因です。
帽子やヘルメットは髪に与えるメリット
紫外線予防
紫外線を浴び続けると「光老化」という現象が起こります。光老化とは光によって老化が進行するというもの。
紫外線を浴び続けることで頭皮の老化が進行するのです。頭皮が老化すると細胞が衰えてしまうため、髪の毛が成長しにくくなります。
また、紫外線から頭皮を守るために皮脂分泌も活性化。過剰に分泌された皮脂は毛穴つまりの原因です。
光老化や皮脂分泌による毛穴つまりを防ぐために大切なのが紫外線を浴びないこと。そのために帽子やヘルメットを被る必要があるのです。
血行不良予防
冬場など寒い環境では体温が冷え、血行が悪くなりがち。頭部が外気に触れると頭皮も血行不良に陥る可能性があります。
帽子やヘルメットを被ることで内部は温かい状態が維持されるため、頭部の血行不良を予防する役割を果たしてくれるのです。
注意したいのが締め付けの強い帽子やヘルメットを被らないようにすること。締め付けが強いと頭部が圧迫され、逆に血行不良の原因となってしまいます。
【結論】毎日帽子を被る人は対策した方が良い
被ることが直接的にハゲにつながるわけではないことがわかりましたね。
しかし、間違った使い方をしたり、対策をしないまま被り続けていたりすると頭皮や髪の毛に悪影響を与える可能性があります。
帽子やヘルメットを被る機会が多い人は、被った後はシャンプーするなど頭部を清潔に保つことが大切です。
また、ダメージを受けた頭皮や髪の毛を放置することはおすすめしません。
ダメージが蓄積されてハゲが進行する可能性がありますからね。必要に応じて育毛剤を使用するなど、ハゲないために頭皮や髪の毛のケアをすることをおすすめします。