こんにちはイクダン(@ikumoudanshi)です!
髪に良いと言われる食べ物はいろいろありますが、今回は「納豆で髪の毛は増える?」というテーマでお送りします。
納豆は体に良いのは事実ですが、そんな納豆の成分が髪にどういった効果をもたらしてくれるのか?
そんな納豆と髪の関係についてとりあげてみました。
お好きなところからご覧いただけます。
納豆で髪の毛は増えるの?
「納豆、食べてますか?」
健康に良いといわれている納豆ですが、毎日食べるという人は案外少ないようです。
Jタウンネットが2014年にアンケートを取ったところ、ほぼ毎日という人は23.3%で、たまに食べるが41.2%、出されれば食べるが10%、好きではない・大嫌いという人は25.5%でした。
引用元:http://j-town.net/osaka/
嫌いな人はとことん嫌い、というのも納豆の特徴ですね。
では、なぜ納豆が健康に良いといわれているのでしょうか。
納豆はタンパク質、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンK、銅、セレン、亜鉛、鉄、マグネシウム、カリウムなどを豊富に含んでおり、非常にバランスのよい食べ物だからです。
納豆だけで完全栄養食という訳ではありませんが、日常生活で不足しがちなビタミンやミネラルを多く含むため、健康を維持するのに最適とされています。
さらに、大豆イソフラボンやレシチン、ナットウキナーゼも含まれており、これらには血液を浄化し血管を強化する作用があるため、動脈硬化や心臓疾患、脳疾患などを予防します。
また、納豆菌は抗菌作用が強く、イソフラボンはガンを予防するといわれますし、カルシウムが骨の形成を促進するので骨粗しょう症の予防効果も認められています。
このように健康に有効な納豆ですから、当然髪にも良い影響をもたらしてくれるわけですね。
「納豆を食べたら髪がワサワサ生えてくる」といった直接の育毛作用はありませんが、身体が健康になれば、末端組織である頭皮や髪の毛も恩恵を受けます。
髪を作る毛母細胞に充分栄養が届くようになればヘアサイクルが正常になり、抜けにくい丈夫な髪が作られやすくなるのです。
納豆が髪にいい!髪に与える育毛効果を検証
納豆の成分の中でも特に髪に良いといわれる成分と、その成分がどう髪の健康に関わるかを検証します。
大豆イソフラボン
イソフラボンは主に大豆の胚芽に含まれるポリフェノールの一種で、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用があります。
エストロゲンには髪の寿命を伸ばし、健康に保つ作用があり、またAGAの原因となる5α-リダクターゼ酵素を抑制する作用があるといわれ、テストステロンがDHTに変化するのを防ぐ効果が期待されています。
さらに、エストロゲンはコラーゲンやヒアルロン酸の合成に関わる成分で、頭皮の柔軟性を保ち頭皮環境を良くするためにも大切な成分。
頭皮が硬くなると血管が圧迫されて血液の流れが悪くなるため、毛母細胞に栄養が届かなくなってヘアサイクルが短くなってしまうのです。
ビオチン
ビオチンはビタミンB群の一種で、アミノ酸を代謝するカルボキシラーゼという酵素の補酵素として働き、髪や皮膚の主成分であるケラチンタンパク質の合成を助けています。
また、亜鉛と結合してDNAやRNAを合成する補酵素としての役割もあり、皮膚や頭皮が正常に新陳代謝や細胞分裂できるようサポートしています。
そのため、不足すると細毛や白髪、皮膚炎を引き起こしたり、毛母細胞の細胞分裂に異常が起きて髪が充分に成長する前に抜けてしまったりします。
亜鉛
亜鉛は食べたタンパク質をアミノ酸に分解し、ケラチンタンパク質に再合成する際に必要な成分。
また、5α-リダクターゼ酵素を阻害する作用もあるといわれ、男性用育毛剤には必ずと言って良いほど配合されています。
大豆サポニン
大豆サポニンは大豆の苦味成分で、過酸化脂質の生成を抑制する作用があります。
過酸化脂質は過剰な脂肪が酸化したもので、特に男性の頭皮に多く発生し、細胞を損傷させ、毛母細胞のDNAを破壊してしまいます。
そこでサポニンを摂取することによって、毛母細胞の健康をサポートできるということですね。
サポニンにはそのほか血行促進、免疫力強化、肝機能強化などの働きもあり、身体を健康にすることで頭皮の健康化にも効果をもたらします。
大豆ペプチド
ペプチドとはアミノ酸がいくつかつながった構造の物質で、大豆、ミルク(牛乳)、魚肉ペプチドなどがあり、それぞれ異なった働きがあります。
大豆ペプチドはペプチドの中でもアミノ酸のバランスが優れており、毛母細胞を活性化する作用があるといわれており、さらに動物実験で糖質の代謝を促進することがわかっており、筋肉の増強を助けます。
筋肉の増強は男性ホルモンのテストステロンの分泌を活性化させるため、AGAの予防や対策にも効果が期待できるということですね。
ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは納豆菌に含まれる酵素で、血栓を溶かす働きがあります。
血栓は血液ドロドロ状態が続くと出来てくるもので、動脈硬化や高血圧を引き起こしてくれます。
ナットウキナーゼは血栓の原因となるフィブリンタンパク質を分解するので、血液がサラサラになり、頭皮に栄養が届きやすくなるということですね。
また、細胞を劣化させる活性酸素を除去する作用もあるので、毛母細胞が丈夫な髪を生み育てるサポートをしてくれます。
レシチン
美容家のバーバラ寺岡さんが1ヶ月摂ったら髪が増えた、というのがこのレシチン。
レシチンは学習能力や記憶力をアップさせると評判の成分ですが、育毛にも効果が期待できます。
コレステロールを分解し排出させる働きがあることから、血管にこびりついたコレステロールを除去し血液をサラサラにして、栄養素や酸素を頭皮にしっかり届けてくれるからです。
納豆を食べるタイミングで育毛効果がアップ?
納豆は朝に食べることが多いですが、実は育毛に高い効果が期待できるのは「夜」です。
就寝中は成長ホルモンが多く分泌され、細胞の修復や新陳代謝を行なっています。
そこに納豆の血液サラサラ作用や脂肪代謝作用、毛母細胞活性作用がプラスされることで、より育毛効果が出やすくなるといえるでしょう。
さらに、納豆には成長ホルモンの分泌を促進させるアルギニンというアミノ酸が含まれていますから、より高い効果が期待できます。
なお、就寝中ほどではなくても、成長ホルモンは分泌されており、午前9時頃から11時頃にかけて増えるという調査結果もあるので、あまり時間にこだわらず、食べられる時に食べましょう。
もう一つ、納豆をチャーハンや卵焼きなどに入れるレシピがありますが、ナットウキナーゼは熱に弱く、火を通すと効果が薄れてしまいます。
そのため、できるだけ加熱せずに食べましょう。
納豆が嫌いな場合はどうしたら良い?
「あんなモン、死んでも食えない!」という人だっていますよね。
でも、そんな人は無理して食べる必要はありません。
大豆製品の中で納豆にしか含まれていないのはナットウキナーゼで、サプリメントで摂取することができます。
また、ナットウキナーゼと似た作用をするサポニンやレシチンは他の大豆製品にも含まれています。
5α-リダクターゼ酵素を抑制するというイソフラボンや亜鉛も入っていますから、豆腐や油揚げ、豆乳、味噌、醤油などを使った料理を食べれば良いのです。
さらに、他の食材にも似た作用をするものはたくさんあります。
肉や魚、卵、乳製品はタンパク質が豊富ですし、野菜には抗酸化作用があり、毛母細胞の劣化を防いでくれます。
魚貝類や海藻には亜鉛を始めとするミネラルがたっぷりです。
1種類の食材を無理して取るより、バランスの良い食事で栄養を充分に摂り、身体も髪も健康にしてあげましょう。
まとめ
以上、納豆の髪への効果についてとりあげてみました。
納豆を食べて髪が直接的に増えるっていうことはありませんが、髪に対して納豆がもたらしてくれる効果は十分にあります。
納豆をどうしても食べれないっていう人は納豆の代わりとなってくれるサプリメントで手軽に摂取するのもありですね。
納豆が理由で髪が増えることはありませんが、納豆を習慣的に食べてる人にとっては髪にいい影響を与えてくれることでしょね。