こんにちはイクダン(@ikumoudanshi)です!
ミノキシジルと比較される成分はちらほらありますが、肝心の発毛効果を比較された成分ではありません。
NcPAという成分も同じくミノキシジルと比較されているのですが、発毛効果の比較要素が強いです。
そのNcPAが配合されたのがマスターピース。
NcPAにはこういった興味深いデータも
新しい成分ということで、医薬部外品として許可されてないため分類的には養毛剤に属され育毛剤よりも効果が緩やかという印象がありますが、このマスターピースは違います。
育毛剤以上の効果に繋がる根拠があることを僕も調べて知りました。
今回はそんなNcPAが中心となるマスターピースの成分からわかる効果を臨床データから検証します。
- マスターピースの主成分「NcPA」について
- NcPAは「生成期」にアプローチする内容
- NcPAの臨床試験からみた効果【マウス・人間の頭皮】
- NcPAがミノキシジルの2.5倍の効果データ
- NcPAの肌に関する効果
- マスターピースの他の成分の詳細
お好きなところからご覧いただけます。
マスターピースの主成分「NcPA」とは?
マスターピースの主成分「NcPA」は環状リゾホスファチジン酸(Na)ナトリウムのこと。
「cPA」が環状ホスファチジン酸。
NcPAだったり、cPAだったりよく似た名前ですが、効能は同じ。
育毛の観点では「NcPA=cPA」の解釈で良いでしょう。
そのNcPAはお茶の水女子大学名誉教授・室伏きみ子氏によって1985年に発見された成分で特許も取得されています。
マスターピース以外にもNcPAが配合された化粧品はいろいろありますが、もともとは粘菌から発見された成分。
粘菌って聞き慣れないので意味を調べてみたら
動物的性質と植物的性質を併せ持つ原生動物の一種。変形菌。粘質性のアメーバや胞子などへ、さまざまに変形しながら増殖する。
との情報が。
簡単にいうと、菌類や細菌類の仲間だそうです。
人間の体には微生物がたくさん存在してるからね。
そんな粘菌からNcPAはわずかしか採取できないみたいです。
商品化するには大量に生産しないといけませんから、その辺りに相当な苦労を費やしたんだとか。
もともとNcPAは抗がん剤の研究対象だったそうですが、実験が続けられていくうちにヒアルロン酸が産生されて線維芽細胞の増加がわかっていたそうです。
当時のNcPAは後ほど解説する肌への効果として注目されていました。
肌と頭皮は同じなので、肌に対して良い影響が出る成分から育毛関連の商品が作られることはよくあること。
cPAは水に溶けませんがナトリウム(Na)をつけたことで、水に溶ける成分になったということ。
それが「NcPA」だということですね。
NcPAは「生成期」にアプローチ
人間は誰もがヘアサイクルの構成によって髪の成長が繰り返されますが、主に育毛剤は髪が成長する成長期にアプローチすることによって効果を促します。
NcPAが斬新なポイントは「生成期」に働きかけるということ。
マスターピースの公式サイトには「地盤を工事する」といった表現を使っていますが、つまり生成期とは髪の基礎となる周期だということですね。
従来の育毛剤の成分は成長期にアプローチしますが、髪が成長してる周期なので無条件で効果を促してくれるわけです。
生成期においては成長期のように無条件で髪が育つ周期でないことから生成期(地盤)を修正する技術が必要になるわけですね。
【NcPA】
成長期⇒退行期⇒休止期⇒【生成期】⇒成長期
NcPAが生成期にアプローチする流れはこのようなプロセスがあります。
- 線維芽細胞の増加
- FGF7,VEGF等の活性化(発毛に係るホルモン)
- 毛乳頭細胞の増加
つまり、NcPAは生成期で発毛を促進していること。
実際にこれまでの育毛剤で生成期にアプローチする成分はありません。
ヘアサイクルの成長期を延ばして退行期移行を遅延を目的とした成分はありますが、NcPAのようにヘアサイクル周期(生成期)の地盤を整えるといった発想は新しいですね。
NcPAの効果【マウス実験】
NcPAの試験例としてマウスを用いた発毛効果の実験が実施されてます。
スコアがこちら
投与期間24日
投与液量は100μl(0.1mL)/部位
投与回数:1日1回
肉眼観察:5、7、10、13、16、19、22および25日
- コントロール群:10匹(NcPAを塗布してないマウス)※エタノールと生理食塩液を使用(NcPAの1%水溶液を調製)
- NcPA投与群:10匹(NcPAを塗布されたマウス)
マウスの背中全身の毛を剃って「NcPAを塗布したマウスの毛がどれだけ生えたのか?」という観点から実施された実験です。
上記スコア画像のように19日と25日(投与期間最終日の翌日)で観察されたデータが高値傾向だということで、NcPAに発毛促進作用があることが確認されました。
そんな全身の毛を剃られたマウスの25日目の写真がこちら。
確かに、NcPA投与群のマウスの方が効果が見られていることがわかりますね。
ただ、僕はマウスの臨床データは信憑性の高いものだとは思っていません。
生えた範囲が広いので発毛量としては理に適ってるのかもしれませんが、人間の頭皮じゃないということもありますし、体毛を剃った状態からの実験ですからね。
このマウスの臨床データは発毛効果を試験したものに違いはないけど、もともと禿げたマウスを対象にした実験なら説得力はあるんだけどな。
体毛を剃ったマウスが対象なら、発毛効果の実験じゃなくあるあるの育毛スピードを検証したものになるから。
でも、そんなマスターピースは実際に人間の頭皮でも実験されているので続けてご覧ください。
NcPAで生えた?【人間の頭皮結果】
その写真がこちら
また、NcPAのみ使用した台湾人の男女のデータもあります。
台湾女性(3ヶ月塗布)
こちらはNcPAを3ヶ月間塗布した台湾女性
頭頂部の変化がわかりますね。
写真のアングルによっては見え方は変わりますが、頭頂部への期待できる効果が高いのかなという感じ。
台湾男性(2ヶ月塗布)
こちらはNcPAを2ヶ月間塗布した台湾男性。
頭頂部中心気持ち回復が見られますね。
マイクロスコープでも上下比べると、下の方が髪の密度が増えているのがわかります。
台湾男性(1ヶ月塗布)
こちらの男性はなんとNcPAを塗布して1ヶ月間。
本来ヘアサイクルのメカニズム上では1ヶ月で変化はほぼありませんが、他にAGA治療をしているわけじゃないのに非常に興味深いところ。
明らかに頭頂部の変化がわかりますね。
NcPAはミノキシジルの2.5倍の効果?
NcPAで生えたかどうかについては・・・薬機法的に生えた!とは言えないところなので、実験結果でこれだけの変化があったことは違いないということ。
べた褒めはしたくないけどある程度根拠が整っているだけに、このNcPA、、、かなり期待できそう。
そのNcPAはミノキシジルの2.5倍の効果と言われています。
僕はミノキシジルと比較されたことが重要なのではなく、ミノキシジルの目的効果は発毛なわけですから、「ミノキシジルと発毛効果を比較したものじゃないと価値は低い」と思うんですよね。
そんなミノキシジルとNcPAの比較を見てみたら、発毛に繋がる要素があることがわかりました。
それがFGF-7という成長因子です。
引用:日本EGF協会
結論を先にまとめると、ミノキシジルはFGF-7を増加させて発毛を促すわけですが、NcPAによるFGF-7の増加率はミノキシジルの2.5倍だということ。
ミノキシジルの発毛に繋がるメカニズムは2つ成長因子(血管新生VEGF・発毛促進因子FGF-7)の分泌量増加です。
VEGF(血管新生)が血管を増やし、毛根部に栄養を届きやすくする
FGF-7(発毛促進因子)は毛乳頭に発毛司令を送る役割を果たす。
これがミノキシジルの発毛効果のメカニズムです。
つまり、NcPAがミノキシジルの2.5倍の意味をまとめると
NcPAは毛乳頭から発毛司令してくれるFGF-7がミノキシジルの2.5倍増だから発毛促進効果が高いよ!
ということなんでしょう。
線維芽細胞成長因子であるFGFは現在23種類あると言われていますが、中でもFGF-7は発毛促進因子という別称をつけられるほどの高い発毛促進力があると言われていますので、FGF-7の増加率がミノキシジル以上であれば発毛観点の確かなエビデンスといえるのではないでしょうか。
デメリットというわけじゃないけど、FGF-7だけの臨床実験のデータはほとんどありません。
その理由として高価格だったり、安定性の問題で使用期限が限られることからFGF-7を直接使うことが現状は不可能に近いようですね。
そのため、今回のNcPAのようにFGF-7はいろんな手法を取り入れて実験されてるみたいだね。
NcPAの効果【肌観点】
「肌=頭皮」なので頭皮に良い影響を与えるということは、髪にも良いということですね。
皮膚のエイジングケア
NcPAによってヒアルロン酸合成酵素(HAS)が発現誘導された実験結果が出ています。
ヒアルロン酸合成酵素はHAS1、HAS2、HAS3の3種類存在しますが、線維芽細胞には主にHAS2が発現することが判明されています。(上記画像左側)
それをNcPAを添加することによって、HAS2の発現レベルを上がったことを証明。(上記画像右側)
また、肌のバリア機能には低分子よりも高分子ヒアルロン酸が重要とされています。
NcPAは皮膚の線維芽細胞を利用した実験でヒアルロン酸が増えて、高分子ヒアルロン酸が合成されることがわかっています。
高分子ヒアルロン酸の分子量も多いのでそれだけ肌へのアプローチの度合いが高いということ。
ヒアルロン酸は高分子であればあるほど保湿効果が高いと言われていますので、NcPAによって高い保湿が期待されるわけですね。
この働きが、脱毛予防と育毛効果に働きかけてくれるということ。
しかも高齢者の線維芽細胞にNcPAを添加すると、若い細胞と同レベルのヒアルロン酸の量が実験で確認されたそうです。
つまり、高齢者でも皮膚をエイジングして育毛効果に繋げてくれる期待があるわけですね。
また、セラミドの発現遺伝子を高めて、水分保持、シワ軽減、タ-ンオバ-促進にもアプローチしてくれます。
頭皮にとって保湿は大事。
頭皮の乾燥は髪の毛にとって悪影響だからこういった肌効果は育毛にとってメリット大。
頭皮環境のためのコラーゲン強化
コラーゲンは皮膚の水分を保ちながら弾力を与えて細胞を繋ぎ止める役割を持ちます。
コラーゲンが髪に良いことは有名な話ですよね。
実験ではNcPAによってコラーゲンが収縮されることがわかっています。
つまりコラーゲン繊維と細胞を付着して細胞自体を頑丈にすることで、加齢とともに劣化していく肌を内から支えているコラーゲンを強化するということです。
コラーゲンを収縮することで、結果的に内側からのアプローチでハリと弾力性のある肌へと導いてくれるわけですね。
また、NcPAによってコラーゲン繊維の引き締め効果も発表されています。
コラーゲンは体構造の骨格を形づくるタンパク質ですから、骨格強化によってコラーゲン線維の引き締めハリ・弾力に繋がってくれるわけですね。
頭皮環境をよくするのにコラーゲンの働きは必須です。
皮膚のターンオーバー促進、アトピー性皮膚炎、UV防止
NcPAによって、アクアポリン3遺伝子の誘導が3倍になったことが実験でわかっています。アクアポリン3とは、水や保湿性の高い低分子などを選択に透過させるための伝言役のような膜たんぱく質。
アクアポリン3遺伝子の誘導が促進されることで、頭皮の浸透力アップにも繋がるわけです。
また、びっくりなことにNcPAはアトピーへの効果(耳介浮腫抑制効果)が期待できること。
NcPAは動物を用いた実験でアトピー抑制効果とダニ誘発アトピー性皮膚炎の炎症抑制が確認されています。
人間の肌でもNcPAを3ヶ月間塗ってアトピーへの効果も現れていることがわかっています。
マスターピースは頭皮に塗布するものだけど、成分的にアトピー肌に塗っても良いとのこと。
その他の主成分から期待できる効果
ダマスクローズウォーター
他の育毛剤は90%水で構成されていますが、マスターピースは特徴は水は一切使用せず、液体部分は100%成分で構成されています。
その液体成分がダマスクローズ(香り高い高級なバラ)の抽出エキスである「ダマスクローズウォーター」
ダマスクローズはシャハラン・メスリ氏の強いこだわりから最高級なものになっています。
本来、バラ水は1:3~5の割合で蒸留され、市場に売り出されてるものは5~25%の濃度らしいです。
それをシャハラン・メスリ氏はバラの花と水の割合1:1の蒸留から濃度47%のバラ水が完成されたということ。
高濃度のこだわりから「RW47」と名付けられたわけですね。
ほんの少し配合しただけで成分記載される商品もありますが、このような明確な割合が表記されているのは安心感に繋がりますね。
寧ろ、配合割合が記載されてないものは限りなく濃度が薄い可能性があるので。
そんなダマスクローズウォーターは保湿効果、消炎作用といった髪に必要な頭皮環境を整えてくれる役割を担ってくれます。
スペシャルアラビアゴム(SAG)
スペシャルアラビアゴム(SAG)はシャハラン・メスリ氏が監修したザ・シャンプーにも配合されてる成分で、宣伝費よりも原料費にかけたことからブランド化に繋がったと本人は語ります。
昔からイラン南西地域ではアラビアゴム・パウダーが脱毛予防の目的に使われていたそうですが、シャハラン・メスリ氏は高校時代に抜け毛が気になったときに、祖母の提案でアラビアゴム・パウダーに生卵を混入させて塗布してもらったみたいです。
3回程度で脱毛が止まり、その結果、シャハラン・メスリ氏の髪は太くなって効果を実感したんだとか。
こういったきっかけから、スペシャルアラビアゴム(SAG)と卵の関係から細胞の活性化に繋がることが確信されたそうですね。
マスターピースにおいては18種の天然アミノ酸などの育毛成分を加えたものが、スペシャルアラビアゴムになっています。
外部の刺激(化学成分)に対する頭皮ケア、シャハラン・メスリ氏の経験から髪の成長力にも影響していることも十分に考えられますね。
タマネギ根エキス
近年、タマネギの発毛促進の研究が進んでおり、タマネギに含まれるアリシンやケルセチン、グルタチオンといった成分が髪に関係しています。
アリシン⇒血液をサラサラにして血管拡張作用があり、毛根に栄養が行き渡しやすくする
ケルセチン⇒老化の原因となる活性酸素除去といった抗酸化作用があることから、頭皮の老化防止を目的。
グルタチオン⇒肝機能を高めて発毛や育毛に必要な栄養素を運ぶため、肝臓を活発化してくれる役割を持ちます。
米国の国立衛生研究所の研究では円形脱毛症患者にタマネギエキスを塗布した治療実験が実施されています。
女性7名
平均22.7歳
結果、男性の93.7%、女性の71.4%に髪の再成長が見られました。
こういったデータはタマネギエキスに含まれるアリシン、ケルセチン、グルタチオンが髪の成長に繋がっていることが関係していることが考えられます。
食べ物に含まれた髪に良い成分を体内から摂取した場合、髪の成長まで運ばれるのに時間がかかりますが、頭皮に塗布することで直接毛根に行き渡るわけですからより効果の期待度は高いといえますね。
ただ、このエビデンスは円形脱毛症を対象にした実験。
薄毛患者に対してのデータではないので、信憑性のレベルでは高くないのかなと。
5αリダクターゼ抑制成分(AGA対策)
マスターピースは他にも下記の自然由来の原料が配合されています。
その中でもAGA対策に繋がる成分が「アロエベラエキス」「カンゾウ根エキス」「ダイズエキス」「アンマロク果実エキス」です。
薄毛の大半の原因はAGA。
男性ホルモンの別称になるテストステロンが血流を流れて細胞内に入ると5αリダクターゼという酵素によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、このDHTが細胞内の男性ホルモンレセプター(受容体)と結合することで、脱毛因子「TGF-β」を増やし毛乳頭や毛母細胞に脱毛指令が送られて薄毛が進行します。
これがAGAの仕組み。
対策としては5αリダクターゼ抑制してテストステロンと5αリダクターゼを結びつかないようにすることで、DHTの変換を抑えるということ。
きちんと正しい方法で使うことも大事。
副作用はほぼなし
気になるのが副作用の有無ですよね。
マスターピースは高い発毛促進効果のエビデンスがあるにも関わらず、成分上では化粧品に属されるので、副作用リスクは限りなく低いです。
即効性の高い医薬品にしても結局は使い続けないと意味がないし、様々な副作用リスクが報告されています。
何でも使用を止めたら効果が止まるわけですから、継続で考えたら少しでも安心できるものが良いですね。
まとめ
マスターピースの主成NcPAは複数の観点から実験データがあり、人間の頭皮結果が薄毛に効果が期待できるのが興味深いところ。
専門家によるコラボで開発されてるだけに成分へのこだわりが強いです。
個人的に印象に残ったのはミノキシジルとの比較が発毛観点からのデータがあること。
ミノキシジルは国内で発毛効果が認められていますが、医薬品なので副作用リスクがありますが、マスターピースは”副作用リスクなく発毛効果に繋がる明確なエビデンス“があるのは大きな差別化といえるでしょう。
薬機法の関係で、「マスターピースは髪が生える!」なんて言えないところもありますが、エビデンスの信憑性はかなり高いことに違いありません。
また通常の水から作られているわけじゃなく、100%ダマスクローズウォーターから構成されてるのも斬新ですね。
長年かけて作られた理由がこのマスターピースの成分には詰まっているのは間違いなさそうです。
大手と比べるとまだまだ認知度が低いのも事実ですが、僕もいろんな成分を自分なりに勉強しましたけど、成分から期待できる効果については信憑性は高いですね。
返金があるので、試す価値はあるのかなと。
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