キャピキシル、ピディオキシジルなど副作用が無く効果の高いものが登場してきていますが、また新しい育毛成分として注目されているのがリデンシルです。
リデンシルはスイスのINDUCHEM(インデュケム)社という化粧品メーカーが開発した成分で、世界的にも認められているほど。
頭皮の奥深くにあるバルジ領域に作用して、毛母細胞を活性化するという働きがあるリデンシル採用している育毛剤はいくつかありますが、同じリデンシルを含んでいてもその他の成分には様々な違いがあります。
そんなリデンシル成分について「効果なし」「効果ある」といった賛否の声もありますが、今回は「リデンシルから期待できる効果」と「リデンシルとミノキシジルの比較結果」について臨床試験を参考にまとめてみました。
また、リデンシル成分の副作用の有無とリデンシル成分が高濃度で配合された育毛剤についてもご紹介していきます。
いろいろと具体的にまとめていきますので参考にしてみてください。
お好きなところからご覧いただけます。
リデンシルから期待できる効果は主に毛母細胞の増加
上記の画像を①~③に分けて解説していきます。
- バルジ領域を活性化して、毛母細胞の増殖を促進する「DHQG」
- 毛乳頭にある線維芽細胞を活性化「DHQG」
- 頭皮の炎症・老化を抑える「EGCG2」
- 国内の臨床データがない
- 5αリダクターゼ抑制効果はない。
- 薄毛対策効果の期待がある。
- ミノキシジル以上に育毛速度が上
- 頭皮の炎症を抑えたり、抗酸化作用があり、頭皮や髪の毛を健康的にしてくれる
- 副作用の恐れが極めて低い
このバルジ領域は髪の毛を作る細胞を作る領域のことで、毛乳頭細胞より毛穴に近い場所に存在しています。
このバルジ領域を活性化させることで、髪の毛の元となる毛母細胞が増加していくことになり、髪の増殖も期待できるわけです。
バルジ領域は毛乳頭よりも浅い部分に存在するので一見重要度が低いように見えますが仮に頭皮環境悪化などで、バルジ領域に影響が起きると髪の成長に大きく被害が起きて髪が生えてこなくなることも考えられるので大事な領域だということ。
逆の表現の脱毛で例えると毛乳頭細胞や毛母細胞を破壊することで、脱毛に大きな効果を与えるといわれていますが、バルジ領域が破壊できていないと脱毛が完了はしない。とまで言われています。
それだけこのバルジ領域が髪を成長させるのに欠かせない部位ということになりますね。
そんなリデンシルに含まれる「DHQG」がバルジ領域を活性化することで、毛母細胞の増殖を促してくれるということ。
線維芽細胞は、毛乳頭にある細胞で、活性化するとコラーゲンやヒアルロン酸を作り出し、髪の毛の成長を促進します。
コラーゲンやヒアルロン酸が薄毛にも大きく影響しており、線維芽細胞は薄毛対策にかなり重要で人間である以上、加齢とともにコラーゲンやヒアルロン酸は減少することがわかっており、薄毛の原因にも繋がるということ。
そんな線維芽細胞は頭皮に行き渡る栄養素の吸収率を高めてくれるといった役割も持ちますので、毛乳頭内にはこんなに大事な細胞が存在していることに僕も衝撃を受けましたね。
この線維芽細胞を活性化させる「DHQG」。
髪に必要不可欠な成分ですね。
線維芽細胞にDHQGの効果の働きは臨床データでも出ています。
線維芽細胞を成長させるbFGFとDHQGを比較したところ、DHQGの右端の数値がbFGFよりも高いことがわかりますね。
頭皮の炎症は、頭皮だけでなく毛根にも悪影響を与え、髪の毛の成長などを阻害します。
頭皮の炎症の原因となるIL-8(インターロイキン-8)をリデンシルのもう一つの分子である「EGCG2」が炎症を抑えてくれる役割をもちます。
「EGCG2」が頭皮の炎症の原因でる物質を抑制して、頭皮の炎症を抑えて、髪の毛の成長を促してくれるわけですね。
そして「EGCG2」には、抗酸化作用もあって、頭皮の老化の原因である活性酸素を適度に抑制し、頭皮の老化を予防してくれる働きにも繋がります。
そんなEGCG2が頭皮の炎症をどれだけ抑制できたのか、についても臨床データにあります。
IL-8は「IL-1β」といった物質が炎症した要素なのでIL-1βを用いてEGCG2の炎症抑制率を計測されました。
臨床試験では左から「何も塗布してない頭皮」「IL-1βのみ塗布」「IL-1βとEGCG2を塗布」といった3つの内容で実験されたわけですが、結果は右端のEGCG2を加えた細胞がもっとも炎症を抑えたこと(-21%抑制)が明らかになっています。
リデンシルで薄毛対策!ミノキシジル以上のスコアあり【発毛観点ではない】
優れた成分により育毛効果が期待できるリデンシルですが、日本でも発毛効果が認められているミノキシジルと臨床試験から比較されています。
ミノキシジルとの比較結果の前にまずは効果があったという写真をご覧ください。
3名(年代別)の被験者が3ヶ月間リデンシルを塗布して使用前と使用後の結果写真が公開されています。
52歳男性⇒髪の密度+17%、+28,200本
42歳男性⇒髪の密度+17%、+25,800本
29歳男性⇒髪の密度+17%、+17,400本
確かに、髪の毛が増えていることがわかりますね。
詳細を調べると、髪の成長期の毛の割合が9%アップ(左)、休止期の髪の割合が17%ダウン(右)しています。
つまり、髪の成長サイクルにおいて休止期が減り、成長期が増えたということ。
このヘアサイクルを正常化してくれるのがリデンシルの特徴。
リデンシルを塗布して薄毛対策に効果が期待できると言っても良いでしょう。
次に、ミノキシジルと比較実験結果がこちら。
この実験は、脱毛症の男性の髪の毛を培養した実験で、下記の画像は「塗布なし」「リデンシル1%」「ミノキシジル1%」の3種に分け、7,10日後の変化です。
その結果、髪の成長が、リデンシルを添加すると、何もしない場合と比べ214%アップ、しかも、ミノキシジルと比べても約2倍のアップとなりました。
これらより、リデンシルはミノキシジルより効果があると期待されている根拠に繋がっているわけですね。
臨床試験の期間は3か月後の結果です。
育毛剤の効果は最低3か月使わないと効果がないと言われますが、こういった臨床試験の期間と一致することからやはり育毛剤の効果も1ヶ月~2ヶ月では効果を実感するのが難しいのもわかりますね。
ただし、リデンシルとミノキシジルの比較はあくまでも培養細胞での実験であること。
つまり、頭皮から直接発毛効果があったというわけではありません。
リデンシルはミノキシジル以上に髪の成長度は高いですが、ミノキシジル以上に発毛効果が発表されたわけじゃない。ということですね。
リデンシルを塗布して薄毛対策されているけど、ミノキシジルとの比較データでは発毛効果を比べたものじゃないことは知っておこう。
リデンシルとミノキシジルとの比較についてもあくまでも髪の成長度を比較したものだということ。
リデンシルは効果なし?デメリットはこの2つ
そんな臨床試験で薄毛に対するデータがあるリデンシルにもやはりデメリットはあります。
デメリット
臨床データから見ても薄毛対策に最適かもしれない。
ただ、リデンシルに5αリダクターゼ抑制効果はないこと。
つまりAGA対策につながる根拠は薄いということになるね。
ただ、リデンシルはAGAに特化した成分ではなく、「リデンシルから期待できる効果は主に毛母細胞の増加」の項目でも解説したように止まっている細胞のアプローチする成分なので、目的が違う。
なので、リデンシル配合の育毛剤を使う場合は5αリダクターゼ抑制成分が配合されたものを選ぶ方が懸命かと思われる。
結局リデンシルに発毛効果はあるの?メリットはこちら
リデンシルの育毛効果は先に書いた通り、臨床試験でも認められています。
発毛効果はあるのでしょうか?
「リデンシルで薄毛対策!ミノキシジル以上のスコアあり【発毛観点ではない】」の臨床試験結果はしっかり出ているようです。
また、多くの口コミをみた結果、効果がないという意見もありましたが、いくつか効果を実感したという報告もあります。
ただ、実際にリデンシルの発毛効果が国内で認められたわけじゃありません。
海外の臨床データだということ。
確認されているのは育毛効果です。
リデンシルは薬事法的に「髪が生えた」といえない分類になるので、様々な情報から抽象的に伝わっているのもわかりにくいですよね。
明確なデータはあり
ただ、リデンシルは、「バルジ領域を活性化して、毛母細胞の増殖を促進」、「毛乳頭にある線維芽細胞を活性化し、髪の成長を促す」ことがメインの効果で「頭皮の炎症を抑え、髪の毛の成長阻害を取り除く」といった効果も臨床データから証明されています。
これらからわかるメリットはこちら
メリット
なので、「リデンシルは決して発毛効果があるということでないけど、発毛促進に繋がる根拠はある」ということを理解しておく方が懸命ですね。
リデンシルは効果がでているとはいえ、まだ、実績・データが不十分だということ知っておこう
副作用リスクはほぼなし
副作用のリスクに関しては、ミノキシジルが副作用の恐れがあるのに対して、リデンシルは副作用のリスクが極めて低いです。
発毛剤の代表的な「リアップ」にもミノキシジルに対する副作用のことは記載しています。
最も多いのは、頭皮のかゆみ・しっしん・ふけです。それ以外にも、多毛症、立ちくらみ・めまい、動機、むくみ、初期脱毛があります。
これは、外用薬の副作用で、内服タイプになるさらに副作用リスクが高まるんだとか。
一応発生の割合は低いとはいえ、副作用の恐れがあることは覚えておく必要があります(購入の際は、医師や薬剤師による処方が必要で、その時に説明がありますが)。
一方、リデンシルは、その成分が、ほとんど天然由来成分からできているので、副作用の恐れが極めて低く、そういった報告は見られません。
しかし肌にあわない人、肌が弱い人には、かゆみなどの発生の恐れはありますので、その点は注意してください。
リデンシル配合のおすすめ育毛剤
ここまでリデンシル成分についてまとめてきましたが、ここからはリデンシルが配合された育毛剤を紹介していきます。
今回ピックアップした育毛剤はどれも最高濃度のリデンシル配合量となります。
プランテルEX
内容量 50ml 注目成分 リデンシル・ペブプロミンα・センブリエキス・グリチルリチン酸ジカリウム・ジフェンヒドラミン塩酸塩 単品 13,800円(税込) 定期便価格 9,700円(税込) 返金保証期間 30日間
プランテルからプランテルEXとしてリニューアル。
これまでM字ハゲ専用として売り出されていたプランテルですが、プランテルEXになってからはAGAに対して頭皮全体への効果が期待できるようになった印象です。
プランテルEXの期待できる効果として追加された成分は「リデンシル」。
プランテルEXはそのリデンシルの配合成分が5%でこれは最高濃度の値。
リデンシルに5αリダクターゼ抑制効果はありませんが、プランテルEXには特許成分として「ペブプロミンα」が配合されていること。
このペブプロミンαは5αリダクターゼ抑制効果に働いてくれる成分なので、発毛促進に加えてリデンシルに5αリダクターゼ抑制のダブル効果になったことが大きなポイントとなります。
AGAに悩む人もクリニックや医薬品を使う前におすすめしたい育毛剤ですね。
リデン
内容量 90ml 注目成分 リデンシル 単品 13,824円(税込) 定期便価格 10,584円(税込) 返金保証期間 永久
リデンはその名の通りリデンシルを高濃度配合している育毛剤です。
人気ユーチューバーのぷろたんさんが愛用している育毛剤でも知られています。
頭皮の奥深い場所にあるバルジ領域に作用して、毛母細胞を活性化させることで抜け毛を防ぐというよりも髪の毛を増やすという効果に特化しています。
定期便でも10,000円弱と少し高価な育毛剤ではありますが、毎月3,795円割引で購入できるところが嬉しいですね。
またリデンのリデンシル配合成分は3%とプランテルEXよりも落ちますが、リデンシルオフィシャルマークが認められており、あえてリデンシルの臨床試験と配合量を同じにしていることが信憑性の高さに繋がっています。
また、価格・容量共に他のリデンシル配合の育毛剤と比べてもお手頃なので、これからリデンシルを含む育毛剤ではリデンがどんどん伸びてくるかもしれません。
リデンシル配合の育毛剤選びに迷ったらプランテルEX
リデンシル配合量 | 内容量 | 単品価格 | 定期便価格 | |
プランテルEX | 5% | 50ml | 15,180円(税込) | 初回5,670円(税込) |
リデン | 3% | 90ml | 12,980円(税込) | 9,845円(税込) |
内容量的に気持ち少ない気はしますけど、どちらも1ヶ月間は使える内容量です。
プランテルEXのリデンシル配合量も5%で5αリダクターゼ抑制成分としてペブプロミンαも配合。
リデンは5αリダクターゼ抑制成分は「オウゴン根エキス」のみで、プランテルEXより値段も高いので完全にプランテルEXに軍配が上がりますよね。
リデンは発毛促進
ということか。
プランテルEX、リデンを比較してももっとも継続しやすいのはプランテルEXとなりますね。
関連プランテルEXとリデンを徹底比較!効果があるのはどっち?
リデンシルのまとめ
ということでリデンシルの臨床データを参考に効果をまとめながらリデンシル配合の育毛剤までご紹介しました。
話題の育毛成分・リデンシルは従来の育毛成分とは違うポイントへとアプローチすることで発毛を促すという全く新しいものとなっています。
何よりバルジ領域の幹細胞に働きかけるという効果はリデンシルだけ。
多くの口コミを見ても、他の育毛剤では駄目だったがリデンシルを含んでいる育毛剤なら効果があった、という方もいくつかありました。
リデンシルには5αリダクターゼを抑制するような成分が入っていない、というデメリットはありますが、今回紹介したプランテルEXは同時にAGA対策にもフォーカスしているのおすすめポイントです。
医薬部外品なので副作用も心配いりませんし、今まで色々育毛剤を使ったが駄目だった・・・という方にはぜひ一度リデンシルを含む育毛剤をオススメしたいところですね。
セイヨウアカマツ球果エキス、チャ葉エキスに加え、グリシン、ピロ亜硫酸Na、塩化亜鉛からなる成分です。
そして、この成分によって、「DHQG」と「EGC2」という分子が生まれたのです。
リデンシルには大きく分けて「毛母細胞の増殖」「線維芽細胞を活性化」「頭皮の炎症・老化予防」といった臨床試験に基づいたデータがあります。
つまり「発毛を促進して頭皮の炎症」ということ。