こんにちはイクダン(@ikumoudanshi)です!
ミノキシジルと同じ効果で取り上げられることが多い成分といえば「キャピキシル」「リデンシル」「ピディオキシジル」「M-034」です。
いろんな情報がある中で、共通しているのが「ミノキシジル以上の効果がある」とは「ミノキシジルと同じ効果」といった表現を使われるサイトが多く見かけますが、すべて発毛効果を比較したものではありません。
ミノキシジルと比較された成分はすべて発毛効果以外の観点です。
これを聞くとこれらの全く意味がないのか?
という印象を受けるかもしれませんが、そうじゃありません。
どの成分も副作用リスクが限りなく低く、実際にAGA患者を対象とした臨床データもあるわけです。
そんなわけで今回はミノキシジルと同じ効果と比較される成分を下記の項目でまとめてみました。
お好きなところからご覧いただけます。
副作用なしでミノキシジルと同じ効果と誤解されてるポイント
ミノキシジルは国内からも「発毛」に対する効果が認められている成分です。
でも、同時に副作用リスクがあることから薄毛に悩むすべての人が使える成分じゃないことも事実。
そんな”副作用リスクが限りなく低くミノキシジルと同じ効果”があると言われているのは「キャピキシル」「リデンシル」「ピディオキシジル」「M-034」といった成分が代表的です。
でも、これには誤解があります。
「ミノキシジルと同じ効果=発毛効果」があると思いますよね?
確かにこれから紹介する「キャピキシル「リデンシル」「ピディオキシジル」「M-034」にはミノキシジルと同等の効果やそれ以上の効果のデータはありますが、発毛効果がミノキシジル以上というわけではありません。
そういった誤解されてるポイントを臨床データから真実を検証してみました。
キャピキシルとミノキシジルの比較データ
まず最初に紹介するのが「キャピキシル」です。
キャピキシルは、カナダの会社が開発した成分でアセチルテトラペプチド-3とアカツメクサ花エキスをブレンドされたもの。
このキャピキシルに含まれるアセチルテトラペプチド-3とミノキシジルとを比較した実験があり、いろいろなところで、この実験結果が公開されています。
この実験は開発した会社が、培養された細胞で行なったもので、アセチルテトラペプチド-3とミノキシジルとの比較実験です。
結果はというと、キャピキシル(アセチルテトラペプチド-3)がミノキシジルのおよそ3倍の髪の成長度でした。
そんな臨床データから「キャピキシルはミノキシジルの3倍の効果」といったような記載を目にしたことがあるかもしれないですが、それはこの結果からでたものです。
この実験は培養された細胞で行なったもので、実際の頭皮での実験ではないことも認識しておく必要があるでしょう。
まとめると
- キャピキシルはミノキシジルの3倍の発毛効果⇒間違い
- キャピキシルはミノキシジルの3倍の髪の成長速度⇒正解
といった結論となります。
それでも、キャピキシルは人体実験から実際にAGA患者の頭皮がに効果が見られることも臨床試験で証明されているので、後ほどまとめていきます。
リデンシルとミノキシジルの比較データ
次にリデンシルとミノキシジルの比較データを見ていきましょう。
4名の患者の頭皮にミノキシジルとリデンシルをそれぞれ1%配合したものを使って7日と10日後の変化を比較したもの
その結果、10日後の髪の成長度がミノキシジルが118%に対してリデンシルは214%といったデータが出ています。
これが「リデンシルはミノキシジルの2倍の効果がある」といったデータです。
ただ、リデンシルとミノキシジルの比較もキャピキシルと同様に発毛効果を比較した実験ではなく、髪の成長速度を比較したものです。
この実験は培養された毛で行われたものであって、実際の人間の頭皮で行われたものではないことも理解しておく必要がありますね。
まとめると
- リデンシルはミノキシジルの2倍の発毛効果⇒間違い
- キャピキシルはミノキシジルの2倍の髪の成長速度⇒正解
といった結論となります。
とはいえ、リデンシルもキャピキシルと同様に培養実験だけじゃなく、実際にAGA患者の頭皮に塗布した実験では効果が見られていますので、そちらも後ほどまとめていきますね。
ピディオキシジルとミノキシジルの比較データ
ピディオキシジルはミノキシジルと限りなく近い構造からできていることから、何かとミノキシジルと比較されることが多いです。
ちなみにピディオキシジルは、海外では「Triaminodil」と書かれているようです。
そんなピディオキシジルもミノキシジルと比較したデータを見ていきましょう。
まずは線維芽細胞(せんいがさいぼう)阻害率について。
線維芽細胞(せんいがさいぼう)という真皮成分(コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸など)を作り出す成分があります。
つまり、頭皮の土台となる細胞。
この線維芽細胞をあえてトルブタミドという成分で阻害して、ピディオキシジルとミノキシジルのどちらが線維芽細胞の阻害を抑えることができるのか?
という観点で比較されたデータがあります。
その結果はピディオキシジルがミノキシジルと比べて58.7%の線維芽細胞阻害率が出たとのこと。
続けてピディオキシジルとミノキシジルの比較をマウス実験でも比較されています。
- 何も塗布してないマウス
- ピディオキシジルを0.5%塗布したマウス
- ミノキシジルを0.5%塗布したマウス
に分けて成長期の体毛がどれだけ増えたのか?という観点で比較された結果、下記のようにピディオキシジルを塗布したマウスの体毛が一番増えたことがわかっています。
ただ、こちらはマウス実験によるもので、実際の人間の頭皮で比較されたものではないということか。
正確には
- ピディオキシジルはミノキシジルと同じ発毛効果⇒間違い
- ピディオキシジルはミノキシジル以上に線維芽細胞阻害率が高い⇒正解
- ピディオキシジルはミノキシジル以上にマウスの体毛が増えた⇒正解
このようにピディオキシジルに関してもミノキシジルの発毛効果があると誤解されています。
ただ、ピディオキシジルも育毛にとって優秀な成分の根拠付けはありますので、後ほどまとめていきます。
M-034とミノキシジルの比較データ
M-034もミノキシジルと比較した実験がされています。
この実験は実際に人の頭皮で行われていて、実験方法は、5厘刈りした頭皮にM-034とミノキシジルを塗って髪の毛の再生率を比べたものです。
結果は、グラフからわかる通り塗ってから23日後ぐらいにはM-034とミノキシジルとも再生率がほぼ100%になっていて、髪の再生率がほぼ同じでした。
こういったデータを見ると「ミノキシジル以上に効果があるんじゃないのか?」と解釈してしまいそうになりますよね。
でも実際に比較された内容は髪の再生率のスピードであって、髪の毛の発毛効果ではありません。
そういう点では誤解の無いようにしたいところ。
まとめると
- M-034はミノキシジルと同じ発毛効果⇒間違い
- M-034はミノキシジルと同じ髪の成長速度⇒正解
M-034もキャピキシル、リデンシル、ピディオキシジル同様に優秀な成分の根拠付けはありますので、後ほど解説していきますね。
キャピキシルから期待できる効果【臨床データ観点】
こちらではキャピキシルのミノキシジル以外のデータから期待できる効果をまとめていきます。
キャピキシルは、キャピキシルとミノキシジルの比較データで説明した通りアセチルテトラペプチド-3とアカツメクサ花エキスをブレンドしたもの。
アセチルテトラペプチド-3は細胞修復作用があり、毛包細胞も修復する効果が期待されています。
一方のアカツメクサ花エキスはビオカニンAと言うこの成分がAGAの原因とされる5αリダクターゼ抑制することが確認されています。
これらの効果が期待できる実験結果が公開されています。
この実験は実際の30人のAGA患者に行なっており、15人にはキャピキシルを、残りの15人には偽物の薬を塗って行なっています。
キャピキシルを1日1回4ヶ月使い、頭皮の状態を使用前と使用後で比較をした結果がこちら
このようにミノキシジルを比較したデータは発毛効果によるものではありませんが、実際にAGA患者に対して効果が証明されています。
そして、副作用リスクも限りないことからミノキシジルよりも安心できることもポイントですね。
キャピキシルは国内で認可された成分じゃないので、明確なデータとは言い難い部分がありますが、同じ人間の頭皮から実験されて効果が見られる結果がありますので、信憑性的には高いといえるでしょう。
・細胞活性化
・毛包の成長促進
・5αリダクターゼ抑制
リデンシルから期待できる効果【臨床データ観点】
続けてリデンシルのミノキシジル以外の臨床データを見ていきましょう。
リデンシルの主な有効成分はセイヨウアカマツ球果エキス(DHQG)とチャ葉エキス(EGCG2)です。
リデンシルの特徴は毛乳頭や毛母細胞よりも浅いバルジ領域を活性化させて、毛母細胞を増やすことが目的とされています。
「DHQG」と「EGC2」から複数の臨床試験が実施されており、年代別のAGA患者が3か月使用した結果がこちら
リデンシルはキャピキシル同様にミノキシジル以上に発毛効果が立証されたわけじゃありませんが、AGA患者に対しての効果が臨床データから証明されていることから、リデンシル配合の育毛剤はAGA向きとして売り出されてることが多いですね。
・毛母細胞の増殖
・線維芽細胞を活性化
・頭皮の炎症・老化予防
ピディオキシジルから期待できる効果【臨床データ観点】
ピディオキシジルとミノキシジルの比較データで解説したようにピディオキシジルはミノキシジルと本当に似ている分子構造をしています。
それもそのはず、ピディオキシジルは”副作用リスクを減らしたミノキシジル成分”として作らた成分です。
分子構造からして、ミノキシジルと近い効果があるのではと思ってしまいますね。
ピディオキシジルは線維芽細胞(せんいがさいぼう)阻害率とマウスの実験以外は公開されていません。
線維芽細胞が増えると髪を支える頭皮になり、抜け毛予防効果に繋がります。
ピディオキシジルは育毛剤に使われる前に、化粧品に使われていて、まつ毛の育毛効果が評判です。
まつ毛で使われるのですから、安全に髪の毛への育毛効果も期待できるといったイメージでしょう。
ピディオキシジルは、ミノキシジルと似た分子構造であること、実験結果から抜け毛減少、髪の成長促進から育毛効果が期待できる成分と言えるのではないでしょうか。
人間の髪はヘアサイクルから成り立っているので、成長期を延ばす役割は毛髪にとって心強いですね。
・毛乳頭細胞の増殖
・毛包の再生
・髪に栄養を与えて髪に強さを与える
・髪の成長サイクルを最適化
・髪の成長促進
M-034から期待できる効果【天真堂のデータ観点】
M-034から期待できる効果はどのようなものがあるのでしょうか。
M-034は何かというと、海藻エキス(ミツイシコンブのエキス)で厚生労働省認可ということで話題になった成分です。
M-034は厚生労働省が認可した育毛成分と書いているサイトもあるかもしれませんが、正確には副作用リスクを減らした「医薬部外品」として認められているということ。
“厚生労働省が許可=凄い成分というわけではない”ことを知っておきましょう。
M-034は「天真堂」という会社が製造販売した成分で実際にM-034の添加による培養実験が行われています。
これは「抜け毛に10%のM-034を塗ったもの」と「何も塗ってないもの」を比較した培養実験の結果です。
写真を見てわかる通り、M-034を塗った髪の毛(下)には毛根部から上の辺りに何かしっかりしたものがありますね。
これが「外毛根鞘細胞」というものだそうです。
外毛根鞘細胞を増殖させることで毛球部を保持できるので、抜け毛を防ぐ効果が期待できるということ。
この外毛根鞘細胞は、FGF-5という脱毛を促進する因子を抑制効果もあると言われています。
また、この外毛根鞘細胞が増えると、外毛根鞘細胞が変化して髪の毛の元となる毛母細胞が作られ、それによって毛髪増加の期待されているのです。
これも培養実験ですので、臨床データのレベルではありませんが、前述のミノキシジルとの比較実験と合わせて考えてみると、M-034は髪の毛の成長や抜け毛の減少による薄毛対策に効果が期待できます。
・平均毛髪径の増大
・成長期の延長
・退行期への移行の遅延
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キャピキシル・ピディオキシジル配合のスカルプエッセンス
「キャピキシルから期待できる効果」と「ピディオキシジルから期待できる効果」で解説したキャピキシル・ピディオキシジルが配合されているのはフィンジア。
成分のエビデンスから高いスコアが整っているスカルプエッセンスでフィンジア自体にも臨床試験が実施されてるのが強みですね。
リデンシル配合の育毛剤
「リデンシルから期待できる効果」で解説したリデンシルはバルジ領域といった毛根部分にアプローチして毛髪の新たな細胞を作り上げるアプローチ。
そんなリデンシルが高濃度で配合されているのがプランテルEXです。
リデンシル自体にAGA予防成分はありませんが、「ペブプロミンα」という独自成分がAGA予防に働きかけてくれる根拠が整っています。
M-034配合の育毛剤
「M-034から期待できる効果」では髪の太さのアプローチや髪が成長する周期(成長期)を延長させることを目的とした成分だということがわかりました。
そんなM-034配合が配合された育毛剤はチャップアップです
リニューアルに伴いM-034が2倍配合。
WEB売上でも毎年トップの売上なので愛用者が多いことでも知られていますね。
まとめ
今回取り上げた「キャピキシル」「リデンシル」「ピディオキシジル」「M-034」はミノキシジルと同じ効果が期待できる成分であっても決して発毛効果として比較されたものではありません。
ただ、副作用リスクが少なく、毛髪に良い影響を与えてくれる成分でもあります。
実際に明確な臨床データからキャピキシルとリデンシルにおいてはAGA患者の髪が明らかに増えているのが確認できています。
AGA患者の臨床試験から信憑性の高いデータあり
AGA対策成分が豊富
「M-034配合のチャップアップ」もAGA対策成分の5αリダクターゼ成分も豊富です。
副作用を承知で良いのであればミノキシジル配合の発毛剤がおすすめですが、副作用を感じた段階で使い続けるのは難しいと思います。
それを考えたら安心なものが良いですね。
ミノキシジルと同じ発毛効果ではないけど「副作用なしで発毛促進?」といったイメージで読んでいただければと思います。